コラム 離婚・再婚 お金

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再婚を考えている

医学博士 山下あきこ

2020年、結婚したカップルのうち4組に1組は再婚でした。30年前は10組に1組が再婚だったので、大きく増加しています。

もしあなたに好きな人がいて再婚を考えているなら、とても喜ばしいことだと思います。あなたの人生にまた結婚をしたいと思うほどの人が現れたことは素晴らしいことです。

もし踏み切れずに迷っているとしたら、その理由は何でしょうか?決断できない理由として多くの人が挙げるのは、「こどもがどのように受け止めるのか心配」ということです。

実の親ではない人を親と呼ぶことや、一緒に暮らすことに抵抗を感じることは自然な反応です。精神的に不安定になったり、新しいパートナーと打ち解けてくれなかったり、さまざまなことが起こることが考えられます。

家族の在り方を決めるのは、あなただけではなくお子さんを含めたメンバー全員で考えるべきことです。お子さんの年齢や性格、離婚後に精神状態が不安定になっていないか考慮した上で、話が理解できる状態であればそれぞれのお子さんと1対1で話をしてみましょう。

一緒に暮らしていても、相手の考えていることは分からないものです。こどもに見えても大人と変わらない考えを持って判断できるようになっているかも知れません。「わたしはこんな人と結婚したいと思っている。再婚することについてどう思う?」と、正直に思いを伝えてみましょう。

新しいパートナーと何度も会ってもらい、お互いの理解が深まるようにゆっくりと時間をかけて関係作りに取り組んでみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

医学博士 山下あきこ 株式会社マインドフルヘルス代表
 
医学博士、神経内科・内科医師。二児の母。病気を治すより、健康づくりを行うことを決心し、病院を辞めて会社を設立。マインドフルネス、well-being、栄養、運動、睡眠、脱依存、習慣化という要素を軸にセミナーや本の執筆を行っている。