2023.03.03
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入院時に息子を預かってくれた保護者仲間に感謝
中学生の息子をもつシングルマザーです。息子が1歳の頃、元夫と離婚しました。離婚の際のごたごたで実家との関係もぎくしゃくし、親やきょうだいからの支援を受けずひとりで子育てをしてきました。
ひとり親の生活で大変だったのは、ケガや病気をした時です。息子が小学校中学年の頃、私が骨折をしてしまい、松葉杖生活を送ることになりました。入院はせずに済んだのですが、買い物に行くのもままならず宅配サービスを利用したり、息子が家事を手伝ってくれたりして何とか過ごしました。
そして、息子が小学校高学年の時には、仕事のストレスなどから私の持病が悪化し緊急入院することに。病院から小学校に連絡が入った時に、少し話が大きく伝わってしまったようで、涙を流しながら上靴のまま駆け付けた息子の表情が忘れられません。
1週間の入院が必要になったのですが息子はまだ小学生。初日は医師が病室に息子が泊まることを許可し、さらに食事まで差し入れてくださったのでとてもありがたかったです。私が入院している間、息子には家で留守番をしてもらおうと思っていたのですが、小学生ということを懸念した病院側が児童養護施設に短期入所する手続きを始めました。
多感な時期の息子の環境が変化することを不安に感じながら、預けるあてもなく考えあぐねていた私を救ったのは、息子の親友のお母さんの「うちで預かるよ」という提案でした。こちらからはお願いしづらいことを言ってくれた優しさ、そして1週間ご飯を食べさせ、学校に通わせてくれた温かさにどれほど感謝したかわかりません。また、「1週間楽しかった」という息子の言葉にも救われました。
私の入院を機に、息子には洗濯や料理を教えるように。中学生になり、ひとりにしておくことが心配ではない年齢になってきました。私自身はこれまで以上に健康に気を付けるようにしています。今でもその時の保護者仲間とは連絡を取り合っています。何かあった時にはお互いを助け合える存在としてこれからもいい関係を続けていきたいです。