一度目の結婚で離婚を経験し、親の都合で子どもたちに悲しい思いをさせるのはもう嫌だと思い、再婚は全く考えていませんでした。現在の夫に出会ったのは長男が小学校高学年の頃。子育てをするなかで男の子の気持ちが理解できないことがあり、相談できる男友達が欲しいと思っていたところ、友達の紹介で現在の夫と繋がり、メールや電話で相談をしていました。その後、偶然顔を合わせることになったのですが、第一印象はあまりよくなく、それ以上の発展はないだろうと距離を取っていました。しかし、夫が別の人と笑って話しているのを聞いた時、「いつも電話で聞いているあの笑い声だ」と心が動き、2人で会うようになりました。
そのような出会いなので、私に子どもがいることは夫も承知のうえ。最初から子どもを連れて一緒に会うようにしていました。年齢よりも見た目が若い夫は、子どもたちにとってお兄ちゃんのような存在のようで、男同士の会話や遊びで盛り上がっていました。子どもたちも「いつ来るの？」と言うほど懐いていたので、その後のことを考えるようになりました。きっとその時に子どもたちが拒絶していたら、再婚はなかったと思います。
現在は夫と結婚して10年以上が経ち、家族も増えて賑やかな暮らしを送っています。夫と子どもたちの関係もとてもよく、子どもたち同士も仲良しです。特に長男が夫との間に生まれた子どもをとてもかわいがっているのを見て、安心すると同時にとてもうれしい気持ちになります。
シングルになった女性は、新しい彼氏ができると恋愛に気持ちが傾いてしまうこともきっとあるはず。でも、子どもがいる以上はお母さんであることを忘れずに、パートナーと過ごす時間、子どもと過ごす時間、どちらも大切にしていくことができればうまくいくのではないでしょうか。