コラム 子育てのこと 支援・サポート

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こども食堂の利用方法

弁護士 坂本志乃

「こども食堂」という言葉を耳にしたことはあるけれど、「こども食堂」が具体的にどのようなことをしていて、どのように利用すればいいのかについてはよく分からない…という方は多いのではないでしょうか。今回は、こども食堂の利用方法をお話しさせていただきます。

1.こども食堂とは
「こども食堂」とは、NPOや地域のボランティア団体、自治体などが、こどもたちに無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する場所です。
経済的な支援だけでなく、ひとり親家庭や共働き家庭など独りで食事をすることが多いこどもの精神的な発育の支援を目的としています。また、少子高齢化でこどもの数が少ない地域では、高齢者や子供のつながりによる地域活性化や、親同士のつながり・交流が促進されることで、子育て支援を広げる場にもなっています。

2.こども食堂の利用方法
 「こども食堂」という名前から、こどもしか利用できなさそうな印象がありますが、子育て支援や地域活性化の観点から、こどもだけでなく大人も利用することができます。
 こども食堂では、食事の提供だけでなく、本の読み聞かせや季節のイベントも行っています。また、食事の提供については、こどもと大人で料金を分けているところもあります。
 といっても、「こども食堂」はあくまでボランティアで行われているので、開催時間や利用料金、利用方法などは自主的に決められています。そのため、詳しい利用方法は参加したいこども食堂に直接問い合わせたり、調べたりする必要があります。
福岡県内には281カ所のこども食堂があります(令和4年11月時点)。福岡市内のこども食堂であれば、福岡市社会福祉協議会のホームページ(※1)にまとめられています。福岡市内ではなく、福岡県内のこども食堂について知りたい方は、福岡県こども食堂ネットワークのホームページ(※2)から調べることができます。

以上、こども食堂の利用方法についてお話ししました。今回のお話でこども食堂に興味を持たれた方は、お住まいの地域の近くで開催されているこども食堂を調べて参加してみていただければと思います。

※1 福岡市社会協議会 地域の子どもプロジェクト

※2 福岡県こども食堂ネットワーク

この記事を書いた人

 

弁護士 坂本志乃 弁護士法人菰田総合法律事務所

 

福岡県福岡市出身。九州大学法科大学院修了後、2016年弁護士登録。同年に弁護士法人菰田総合法律事務所入所。入所当初から離婚や相続等の家事事件を中心に経験を積み、中小企業支援に業務分野を広げ、現在は企業労務に注力している。