体験談 子育てのこと ひとり親の生活

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キャリアや結婚生活のことを考え、シングルを選択

50代 女性

高校生のこどもをもつ母親です。妊娠したのは、私の仕事のキャリア形成にとって重要な時期。転勤が多い仕事に就いている相手に合わせて、仕事を諦めるという選択はありませんでした。また、ずっと結婚生活を続ける自信がなかったのも入籍を躊躇した理由です。相手は離婚経験があり、もし私ともうまくいかなかったら社会的体面もよくないだろうと思うと、結婚に踏み切ることはできませんでした。相手は結婚を望んでいましたが、私の気持ちを理解してくれ、籍を入れずにこどもを産むことを受け入れてくれました。そのことを報告した時、両親は怒り、親戚が集まる行事に私は行くなと言われたことも。それでも出産後は、すぐに仕事復帰した私を助けるために母が約半年一緒に住んでくれるなど、サポートをしてくれました。

こどもの父親とは出産後もしばらく一緒に住んでいましたが、転勤を機に別居。その後も、2週間に1度は家に来るという生活を続けていました。こどもにとって、父親は時々家に来る存在。最初からそうなので、会いたいと言うことはありませんでした。また、小さい頃から「お父さんとお母さんは、一緒に住むより時々会うくらいが仲良くできてちょうどいいんだよ」と話していたこともあり、状況を理解しているようです。こどもも大きくなり2ヶ月に1度会う程度になりましたが、いい関係が続いています。

あの時、結婚生活に自信を持てなくて籍を入れる選択をしませんでした。今になって振り返ると、自分中心に考えずにチャレンジしてみてもよかったのかもしれないと思うこともあります。でも後悔はしていませんし、この選択でよかったと思えるようこれからも暮らしていきたいです。