体験談 住まい お金

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保証人や初期費用がなくても家探しを諦めないで

30代 女性

小学生のこどもと2人で暮らすシングルでマザーです。2020年の春に別居し、その年の秋に離婚が成立しました。別居した当時、もともと住んでいた家を元夫に譲って欲しいという気持ちが強かったため、定住する家を探さずにこどもと一緒にホテルで暮らすことにしました。その時は、コロナ禍がちょうど始まったタイミング。ホテル業界も大変な状況だったため、格安で部屋を借りることができたのは幸いだったと思います。当初は一時的と考えていたのですが、元夫との話し合いは折り合いがつかず、ホテル生活は約3ヶ月続きました。不安定な環境のなか、精神的に追い詰められていた私はこらえきれずこどもの前で涙を流したことも。こどもの目から見ても心配になるような状態だったのか「ママ死んじゃうの?」などと不安がることが増えていました。やむを得なかったとは言え、この暮らしはこどもにとっても負担が大きかったと思います。

その後、元夫が家を譲ってくれることはなく家を探すことになりました。不動産会社の窓口で相談したところ、初期費用や賃料が高く、保証人も必須。私にとって家を借りることはとてもハードルの高いことでした。別の方法を探していたところ、同地域内住民間でのやりとりに特化した、地域密着型のサイトの利用を思い立ち、そこで不動産情報を得ることができました。当時は、宿泊施設として利用していた部屋を格安の賃貸物件にしているところも多く、さまざまな費用も不動産会社を通すのに比べて安価でした。そのサイトで出会った大家さんに事情を話すと、数日後には入居させてくれることに。また公的な家賃補助制度も教えてくれたので、半年間補助を利用することもできました。そこに1年以上住み、現在は市営住宅に転居しています。

別居や離婚をした時は、精神的に疲れ果て、何もする気が起きないかもしれません。実家など頼れる場所があるならそこに行くのが一番。そうでない場合は、公的機関などの相談する場所を見つけてください。誰かに話すだけでも気持ちは軽くなりますし、相談すると悩み事を解決するヒントがきっと見つかるはずです。また、調べてみると住居探しの方法は思った以上にいろいろあります。保証人がいない、お金をかけられないなどさまざまな事情があるでしょうが、諦めずに情報を探せばきっといい出会いがあると思います。