体験談 子育てのこと 支援・サポート

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学校の手厚い支援により、少しずつ登校できるように

30代 女性

約1年半前に離婚し、小4の息子と小2の娘を育てています。息子は幼い頃から集団に入りたがらない気質があり、幼稚園の年長の頃に不登園気味になりました。小学校に入学し、1年生の頃は登校できていたのですが、2年生の途中から不登校がちに。病院で発達障害と診断されたのもその頃です。また、元夫と離婚の話し合いもしていた時期だったので、家庭での心理的安全が足りなかったという要因もあると思います。私はパートで働いていたのですが、不登校の対応と仕事の両立は難しく、仕事を辞めることになりました。

息子には、集団行動が苦手、音や感覚の過敏性などの発達障害の特性があります。病院の先生から特別支援を受けたほうがいいのではという提案があったため、学校や児童相談所、ひとり親家庭支援センターなどさまざまな機関に相談をしました。息子が通っている学校には心理の先生やソーシャルワーカーの先生もいて、親身に相談にのってくれたうえ、校長先生や教頭先生までもが話を聞いてくださり、とても心強かったです。また、偶然にも通っていた小学校には「通級指導教室」という特性による困難を克服するために一人ひとりに応じた教育を行う教室があったので、3年生からそちらに通っています。

その頃は、全く学校にいけない状況になっていたので、まずは週1回登校することから始めました。校長先生が「朝、顔を見せてくださいね。その後は帰ってもいいし、校長室にいてもいいですよ」という呼びかけをしてくださり、無理をしなくていい環境に安心感を覚えたのか、2学期には朝の登校を毎日続けることができるようになりました。そのような安心して通える教室があることで息子も安定し、4年生になった今では同じ教室に友達もでき、「学校が楽しい」と言うようになりました。息子もきっと、学校に行きたいのに行けないというジレンマを抱えていたのだと思います。

また、娘へのケアの必要性も感じています。娘は、お兄ちゃんの世話をよくしてくれる気の利く妹。普段はしっかりしているのですが、ふとした時に疲れた様子が見え、無理をしていることを感じています。なので、私と娘の2人になった時には、思いきり甘やかすなど、娘にとって楽しい時間を設けるように心がけています。私を助けてくれるのでとても頼りになるのですが、娘が子どもらしくいられるように気を付けたいですね。

ひとり親で子どもが不登校というのはとても難しい状況です。頼れるところがあれば躊躇なく頼ってください。また福岡市は不登校の相談機関や、不登校の子どもをもつ保護者の会などが充実しているので、積極的に利用してみてはどうでしょうか。現在の私は、たくさんのアドバイスや応援をいただける機会を得て、なんとか暮らせているという状況です。支援を受けた経験が今後の不登校問題の解決のヒントや道筋になればと模索する日々です。