2023.03.03
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大変なことも多いけど、調停で話し合ってよかった
こどもが4歳の頃、元夫と離婚しました。離婚は決まったものの、養育費や財産分与、面会交流など、条件がなかなか折り合いません。元夫は気性が荒く、自分の思い通りにならないとモノに当たったりすることがあったため、2人だけで話を進めるのは難しいと判断し、調停離婚をすることになりました。
調停というと弁護士を立てて行うイメージがあるかもしれませんが、必須ではありません。もちろん弁護士の助言により自分に有利な条件になるというメリットが期待できますが、費用がかさみます。私は、弁護士は1時間単位の相談にとどめ、調停に持ち込む主張書面の作成は行政書士にお願いするなど、なるべくお金をかけない方法で準備しました。裁判所で行われる調停では、調停員を通して話を進めるので、元夫と顔を合わせることはありません。多少妥協したところはありながらも納得できる内容になり、約4ヶ月で調停を終えました。
8歳になったこどもは離婚のことを理解していて、ドラマでシングル家庭のことが出ると「うちもそうだよね」と言うなど、さほど気にしている様子はありません。夫とは調停で決まった面会交流を続けていますし、養育費もきちんと支払われています。
調停離婚が成立するまでは不安ですし、精神的なストレスもあります。調停は平日に裁判所で行われるので仕事にも影響があります。このように大変なことも多いですが、離婚後のさまざまなことがストレスなく運んでいるのは、調停で話し合ったから。口約束ではなく、合意内容を記した調停証書は法的拘束力をもつので、何かあった時にも安心です。2人の話し合いで解決するのが一番でしょうが、その時も離婚後の約束ごとは書面で残しておくことをおすすめします。