2023.03.03
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孫を引き取り、2周目の子育て中
育児ができる状況ではなかったこども夫婦に代わり、まだ1歳にもならない頃に孫を引き取りひとりで育てています。2周目の子育て中です。
孫を引き取った当時、私は40歳。各機関から養子縁組を進められましたが、それは孫が理解できるようになり意思を確認してからだと考え、法的に未成年後見人となりました。後見人になっても親権はありません。親ではないというだけでひとり親のさまざまな助成は受けることができず、大変な事もたくさん経験しています。孫にも周囲にも祖母であることもすべて告げて生活しています。
孫を引き取る時に決めたのは、「寂しい思いをさせない」ということ。こどもを育てていた時は生活のために昼夜働き、ひとりにすることも多く…。「寂しかった」というこどもの言葉が胸に刺さり、同じことを繰り返してはいけないと強く心に誓いました。孫と暮らし始めてからは出張や会食などはすべてキャンセルし、ずっと一緒に過ごしてきました。会社の理解もあり、応援してくれたのも大きいと思います。
今、孫は11歳。小さな反抗期を迎えながらも周囲のみなさんのおかげで、明るく育ってくれています。何でも話してくれる関係が築けているのも安心です。孫の保護者の方たちと連携をしっかり取れていて、何か変化があった時に状況を報告し助け合える関係です。
私がこどもを育てた頃とは時代も違い、個性もそれぞれ。反省点を活かしながらこれからも孫と共に歩んで行きたいと思います。ひとり親や子育て中の方は、苦しくなったら周りの方に頼って欲しいし、助けを求めて欲しいです。一人で抱え込まずに気軽に相談できるような制度や施設が整い、孤立するひとり親や子育て中の方が減ることを願っています。また私自身も、これからも周りの方に感謝し、頑張っていきたいと思います。