2023.10.09
ページ番号:170
子どもだからと思わず、正直な気持ちを伝える
19歳と16歳の娘をもつ母親です。約14年前に離婚し、約1年半前に再婚するまでひとりで子育てをしてきました。長女は引っ込み思案なところがあり、幼かった当時、保育園でも溶け込むのが難しいタイプ。一方の次女は活発で、何でも自分でやりたいタイプ、とそれぞれの個性があります。
子どもたちの気持ちのケアとして、心がけてきたのは、ひとり親家庭だからといって我慢を強いらないこと。なるべくほかの家庭と同じように、欲しいものを買ってあげる、夏休みや休日にはおでかけを楽しむなど、負い目を感じさせないように頑張ってきたつもりです。また、土日は仕事を休んで子どもたちとの時間を大切にしてきました。
3歳差の娘たちは、小さい頃はささいなことで喧嘩ばかり。私も仕事と子育て、家事で余裕がなかったこともあり、喧嘩を早く止めたいという思いから感情的に叱ってしまうことも多かったですね。今思えば、叱る時はなぜダメなのか、納得するまで言い聞かせればよかったと思うのですが、当時の私にはそんな余裕がありませんでした。
離婚による子どもたちの心のケアは、ずいぶん成長した今でも正解はわかりません。ただ、親だからしっかりしないと、いい事を言わないと、恥ずかしい事は隠そう、そんな思いで何か伝えても思いは届かなかったような気がしています。子どもだからと思わず、自分の正直な気持ちや考えを自分の言葉で伝えたほうがしっかりと届くと思いました。
子どもたちがある程度成長してからは、仕事での失敗談や当時付き合っていた恋人との喧嘩話などを全部話していたので、今では子どもからアドバイスをしてもらうような関係になっています。これからも気負うことなく、いっぱい泣いていっぱい笑って子どもたちと一緒に成長していきたいと思います。