2024.01.04
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勉強は自主性に任せ、子どもが決めた進路をサポート
3人の子どもをひとりで育てるのは経済的にもぎりぎりです。子どもが小さい頃から毎月塾に通わせるのは難しかったですが、「本は心の栄養」と思い、絵本や小説などの本は惜しまずに買っていました。
現在、長男は大学に通っています。高校生の間は部活に打ち込み、本格的な受験勉強を始めたのは高3の夏から。安い料金で利用できる塾の夏季講習に参加するなど、なるべく家計に負担のない方法で受験の準備を進めてくれました。志望校を決める時も、本当は県外に行きたかったようですが、我が家の状況を考えて家から通える大学を受験することに。ひとり親でなければ長男の希望を叶えられたのかもしれないと申し訳ない気持ちになることもありました。結果、努力の甲斐あって、無事に合格することができました。入学金や授業料の備えはなかったので福岡県社会福祉協議会の「生活福祉資金貸付制度[教育支援資金]」や奨学金を利用し、お金を工面しました。経済的には厳しいですが、大学生になった長男が「ママ、大学って楽しいね」と言って大学に通っているのはとてもとてもうれしいことです。
長女の高校受験時には、新しくできた「福岡市子ども習い事応援事業」の制度を利用して塾に通わせることができました。当初は合格圏外だったものの、塾に通うことで勉強に対する意識が変わり、無事に第一志望校に合格できました。
子育てをするうえで勉強のことは子どもの自主性に任せてあまり口うるさく言うことはありませんでした。そのなかで伝えてきたのは「学歴は貯金と一緒」ということです。学歴がなくても働いて生きていける。でも必要な時にないと出せないもの。あとは本人たちが何を選ぶかだと思います。そして、その選択を支えるのが私の役割。同じようにひとり親の方は進学にかかる金銭面の不安があると思いますが、サポートはいろいろありますし、何とかなるものです。最初から諦めずにいろいろ調べてみることをおすすめします。