体験談 支援・サポート ひとり親の生活

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苦しかった離婚当初を乗り越え、安定した暮らしに

30代 女性

高校生と中学生の娘をもつシングルマザーです。元夫と離婚したのは、次女が生まれて間もない頃。ずっと信じて約束していたことを何度も裏切られ、もう結婚生活を続けることができないと思ったのが別れた理由です。

離婚した当時のことはあまり記憶にありません。とにかく余裕がなかったのだと思います。次女には先天性の病気があり、手術のことなどもあって働くことが難しく、当初は生活保護を受けながら親子3人で暮らしていました。次女の手術も成功し、娘たちを保育園に預けることができるようになって働きに出ることに。

パート、派遣、フルタイム勤務と少しずつ仕事を増やしていきました。約8年前に私の状況を理解してくれる会社と出会い、正社員として働いています。現在は手当をもらうことなく暮らすことができていることは、私の自信であり、誇りです。これからの目標は家族で暮らす家を建てること。離婚直後の状況を考えると、このような人生設計ができるようになったことが感慨深いですね。

こどもが幼い頃は、ひとり親サポートのNPO団体の集まりにもよく参加していました。おしゃべり会で、思い切って自分の体験を話してみたところ似たような境遇の方々がいて、「頑張っているのは私だけじゃない」と心強さを感じることができました。また、ほかの方々の体験談を聞くことができ、視野を広げることができたのもいい経験です。その頃のシングルマザー仲間とは今も交流が続いています。

改めて離婚当時のことを振り返ると、家庭を守るために我慢して過ごすよりも、勇気をもって新しい可能性を探ってみてよかったと思います。私が経験して感じたのは「どうにかなる」ということ。いくつになっても人生はやり直すことができます。こどもにとって、お母さんが元気なのが一番。これからも娘たちと一緒に前向きに暮らしていきたいです。