体験談 子育てのこと ひとり親の生活

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苦労する結婚よりも、笑顔のシングルを選んだ

40代 女性

結婚しようと思っていた人が定職に就かず、こどもができたことはよろこんだものの、生活が変わることはありませんでした。妊娠中に相談した保健師の方に「こどもにとって、お母さんの笑顔が一番」と言われ、このままこの人と結婚しても苦労するばかりだと思い、未婚の出産を決めました。
一番思い悩んだのは、その決意を両親に告げることです。話をした時、母は猛反対し、父は大きなショックを受けていました。でも、こどもは授かったものと両親は受け入れ、サポートをしてくれることに。ただ、私自身に両親やこどもに申し訳ないという気持ちが生まれ、1年くらい精神的に落ち込む日々が続きました。

最初は思い悩んでいましたが、外に出てさまざまな人と交流することでシングルマザーは特別なことではないと前向きになっていきました。聞かれないと言いませんが、未婚でこどもを産んだことは隠しませんし、そのことで嫌な思いをした経験もありません。逆に、シングルで子育てをする仲間が集まり、こどもたちも兄弟のように育ってきたグループなどのいい出会いに恵まれ、たくさんの人に助けられていることを感じています。

また、ひとり親サポートのNPO団体にもお世話になっていて、就業支援の介護福祉士受験講座にも参加しました。資格取得の講座は子連れNGなところが多いのですが、こちらはこどもを見てくれるので安心して勉強に集中でき、無事に資格も取得。そのおかげで新しい職場に巡り合え、いい環境で働くことができています。

子育てをしてきて思うことは「父親はいなくても子は育つ」ということです。無理して結婚し、苦労で泣いている私の姿ではなく、ひとりでも笑顔で頑張っている私の姿を見せられたということに誇りを持っていますし、選択は間違っていなかったと思います。これからもこどもと一緒にさまざまなことにチャレンジしながら、楽しく暮らしていきたいと思います。